「生活者としての外国人」に対する日本語教育/留学生に対する日本語教育
「日本語教育」というと、学校で日本語を学ぶ留学生の姿を思い浮かべる方が多いかと思います。私が現在関わっている地域日本語教育は、だれもが持っている「生活」という側面に着目して行われており、「「生活者としての外国人」に対する日本語教育」とも言われます。「生活者としての外国人」とは日本で日常的な生活を営むすべての外国人を指します。留学生への日本語教育とは学ぶ目的や学習内容、教え方などの点で異なります。
- 学ぶ目的
- 生活者としての外国人に対する日本語教育
生活の中で使える日本語を学び、地域社会へ参加することが目的。買い物や病院、役所の手続きなど、日常生活で必要な言葉や情報を学びます。 - 留学生に対する日本語教育
日本の大学や専門学校で学ぶためのアカデミックな日本語が中心。試験対策や論文執筆、プレゼンテーションのスキルも重視されます。
- 生活者としての外国人に対する日本語教育
- 学習者
- 生活者としての外国人に対する日本語教育
仕事や家庭の事情で日本に定住する人が多く、年齢層や日本語レベルはさまざまです。学習目的も「仕事で役立つ日本語を学びたい」「子どもの学校のお便りが読めるようになりたい」など、その人によって異なります。 - 留学生に対する日本語教育
学生が中心。進学を目指している人が大半であり、日本語を学ぶ意欲が高いことが多いです。
- 生活者としての外国人に対する日本語教育
- 教え方
- 生活者としての外国人に対する日本語教育
実践的な日本語が求められるため、「やさしい日本語」やロールプレイ、実生活に基づいた学習が重視されます。 - 留学生に対する日本語教育
文法や漢字、作文など体系的な学習が行われ、日本語能力試験(JLPT)の対策も含まれます。
- 生活者としての外国人に対する日本語教育