【制作報告】やさしい日本語の展示物、作ってみました!
こんにちは、にほんごコモンズの一氏です。
このたび、「やさしい日本語」をテーマにした展示物を作ってみました。まだ研修で使用したわけではありませんが、今後のワークショップや講座で使える教材として準備を進めているところです。


伝えるって、むずかしい
今回の展示タイトルは、
伝えるって、むずかしい ―やさしい日本語を考える―
ふだん、職場や地域で使っている「いつもの日本語」。でも、それが本当に伝わっているかどうか、考えたことはありますか?この展示では、そんな「伝わらなさ」に気づき、やさしい日本語の視点から見直してみることをねらいにしています。
📄 のりパネで「展示らしさ」をアップ!
今回、特にこだわったのが**のりパネ(発泡スチロールボード)**を使ったことです。
プリントをそのまま掲示するだけでは「資料」になってしまう。でも、のりパネに貼って立たせることで、「これは展示だ」と空間が語ってくれるようになります。
▶ のりパネを使うメリット
✔ 展示物としての存在感が出る(紙だけより視線が集まりやすい)
✔ 自立できるので、机や棚に並べて「歩いて見て回る」形式にしやすい
✔ 軽くて丈夫、持ち運びや設営もラク!
ギャラリーウォーク形式の研修にしたいと思っていたので、こうした立体感のある展示づくりはとても重要でした。参加者が足を止めて、思わず「読んでみたくなる」展示にしたかったのです。
💬 会話のビフォー・アフターで考える
展示では、職場でありがちな「伝わりにくい言い方」と、それをやさしい日本語に書き換えた例を対比で紹介しています。
たとえば、こんなやりとり:
🧑💼 田中課長:「ブラウンさん、この前の会議のやつ、上に見せる感じで、まとめといて。」
🤔 ブラウン(心の声):「“上”って誰?何の会議?まとめるってどうすればいいの…?」
これをやさしい日本語にすると……
🧑💼 田中課長:「ブラウンさん、4月15日の会議の記録をWordで作ってください。課長に見せます。今日の17時までにお願いします。」
🧍♂️ ブラウン:「はい、わかりました。」
言葉のちょっとした違いが、伝わる・伝わらないの分かれ道になることを、実感してもらえる展示です。
今後の活用について
この展示物は、今後予定している研修やイベントで実際に活用していきたいと考えています。
参加者が「ふだんの自分の言葉づかい」を見つめ直す、そんなきっかけになれば嬉しいです。